道具に宿る文化と記憶
2025/10/02
いつもありがとうございます。
三重県津市で環境や生態系に極力負荷をかけないを
モットーに事業に取り組んでいます株式会社Satonaです。
造園、農業、苔、ビオアライアンス事業において
現在もこれからも消毒、農薬、化学肥料、除草剤を使用しません。
※弊社は国家戦略(2023-2030)の一つである、
ネイチャーポジティブと30by30に賛同しています。
今日はタイトルにもありますように少し道具についての話です。
我々職人にとって道具は、ただの鉄や木の塊ではありません。
長い年月をともに過ごす中で、技術や想いが刻まれていきます。
庭師の世界でも道具には世代を超えて受け継がれる文化や記憶が宿っているのです。

例えば上の写真の様な庭師が使う刈込鋏は、
昔の絵巻や古文書に描かれたものとほとんど同じ形をしています。
数百年もの間、ほとんど改良の必要がなかったということは、
それがすでに「完成された形」であることを示しています。
道具の形が変わらないという事実は、
そこに宿る思想や技術が、時代を超えて伝えられてきた証といえるでしょう。
職人の間では「鋏は親方から弟子へ受け継ぐもの」と語られています。
使い込まれた鋏は、刃の減り方や柄の当たり具合などに持ち主の癖や呼吸が残ります。
新品にはないその痕跡は、単なる摩耗ではなく、
師匠の生き方や仕事の流儀そのものを映し出すものです。
道具は単なる道具ではなく、人から人へと伝わる記憶や思想でもあるのです。
この考え方は庭師に限ったものではありません。
例えば大工の鉋、茶道具の茶筅、漆職人の漆刷毛など、
あらゆる伝統工芸の道具にも同じように
「使い手の思想」が宿る気がします。
民俗学の研究でも「手仕事の道具は技術だけでなく
世界観をも伝える」とされています。
つまり道具を通じて文化そのものが受け継がれてきたのだと私は思います。
現代は電動工具や最新機器が普及し、効率性が重視される時代です。
私たちもそういった道具を作業効率化の為に使用しています。
しかし、世代を超えて人々の手から手へと受け継がれてきたのは、
やはり人の手と呼吸が刻まれた道具です。

勿論そんな何年も使い続けている腰道具や脚立も大切にし今も使っています。
私たちが普段から使う食器や調理道具、日用品なども同じでしょう。
道具を大切に扱うことは、自分の生き方を大切にし、
次の世代へと何かを残すことにつながります。
道具を見つめ直す事で自分自身の歩みを振り返るきっかけになるのかもしれません。
----------------------------------------------------------------------
株式会社 Satona
所在地 : 三重県:津市
メールアドレス:biogarden3107@gmail.com
三重で質の高いビオガーデン
----------------------------------------------------------------------

